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7月, 2008の投稿を表示しています

「勝手に東京見学」

CPD:4 久しぶりに東京に行く機会があり、僅かながら自由時間も取れましたのでいくつかの建物を見てきました。 おのぼりさんよろしく見上げる建築の多いこと。スケールの違いを実感します。 2、3雑感を。 ●21-21デザインサイト 東京ミッドタウンの一角にかがまっている感じの平屋建て。高さ250mのミッドタウンタワーと比べるとその高さ僅か5m。日本一長いの複層ガラス(L=11.4m)や折り曲げられた巨大な一枚鉄板の屋根(約54m/約450㎡)の施工苦労話を聞いていたので是非見てみたかったもの。背面がどうなっているかと考えていたが、なんのことはない唯の壁。垂直壁の頂点から片流れ三角の大屋根が掛かる。地下階が延べ面積の8割を占め、地上で見ただけでは想像出来ないボリュームがある。実際、長い通路と階段や展示空間は窮屈な感じはしなかった。コンセプトが、三宅一生が取り組んできたテーマ「一枚の布」から生まれたものであるという安藤氏の主張にはこじつけも感じるが、謙虚でありいくぶん知的であり、業界内では主役の街より有名。 ●表参道ヒルズ とにかく長い(全長250m)。商業部は地下3階から地上3階までの内部吹抜けを持つ。表参道の傾斜にあわせ床をスロープ状に傾斜させているのが特徴であり、そのまわりでは「スパイラルスロープ」と呼ばれる通路がらせん状につながっている。(内部の印象はチト暗い)。有名な同潤会青山アパートを取り壊した跡に青山アパート一棟を新たに再現し、同潤館と名づけていた。 ●国立新美術館 日本一の面積(延べ14,000m2の展示スペース)を持ちカフェ、レストラン等もある。 エントランスロビーは4層吹き抜けのアトリウムなので来館者がスムーズに展示室へ移動でき、シンプルな平面と相まって自分のポジションが掴み易い。当初うねるガラスカーテンウォールに違和感があったが、とにかく大きいから内部から見ると気にならない。基本構想から10年の時間と400億近い工費を掛けている。うねる外部のガラスクリーニングってどうするのか心配にもなる。写真は2階部のカフェとその前の外部。 ●東京大学 情報学環・福武ホール 安藤氏の信奉者ではないし、打ち放しコンクリートが一番ってこともないが見てみたい建物に安藤氏のものが多い。平面95m×16m、地上2階、地下2階。最近、氏の設計は地下に潜るものが多いと感じる。地下

エネルギーソリューション&蓄熱フェア'08

CPD3 「日本は空気でエコをする」 東京ビックサイトの半分近く(テクノホールの大きさで言えば4~5倍)を使い電気×ヒートポンプ×電化厨房等のフェアが開かれました。フェアは東京電力の主催ですので「電気」が主役です。 洞爺湖サミットは地球温暖化対策が中心議題でした。今やいかにCO2排出量、エネルギー消費量を削減するかが問われている時代です。この時期、ビルに冷房は必須設備です。暑くなれば一般的には温度を下げますが、反面消費電力は上がります。しかし、湿度を下げれば温度を上げても不快には感じません(喉が乾く状態にはなりますが…)省電力の一つの考え方です。サミットのメディアセンターに採用された雪冷房は評判が高かったのですが、再生の利かない雪利用は他の施設にはまだまだの感があります。電気の負荷平準化としての深夜電力使用の氷蓄熱の実例や河川水の潜熱利用施設(IBM箱崎ビル)を見学したのは20年くらい前との記憶があります。今や技術の発達に伴い格段の省エネ技術でビルの空調をしています。高効率低温蓄熱の紹介や中高温帯使用の実例、ミスト冷房や放射空調システムの紹介、浅部地熱を冷暖房のエネルギーに活用する実施例もありました。排熱回収の技術にも目を見張るものがあります。大規模施設の設計に関わる機会はありませんが、エコの考えに規模の大小はないと思います。環境性をこれからも考えたいものです。 写真は大林組のミスト冷房の紹介ブースです。(カワ)

「鹿島のエコ」

CPD3 施設見学 先週、鹿島建設赤坂別館を見学する機会がありました。TBS放送センター、赤坂BiZタワーの「赤坂サカス」の隣です。建蔽率60%、容積率400%の第二種住居地域に連担設計制度(隣接する自社関連敷地を敷地面積に組み込む方法)でB2階、15Fの事務所(鹿島の本社)を建築しています。都の付置住宅制度により10F~15Fは住宅棟が乗っています。「エコの流れ」で今回は空調関連中心の見学です。このビルは、働きやすい環境と多様なワークスタイルを省エネや地球環境を配慮し情報漏洩や自然災害などに対応した高いレベルの室内環境を実現しています。オフィス空間に一定モジュールで配置されたセンサーが在室者を感知し、最適な空調と照明を提供しています。サッシュに設けた吸気口と屋内階段を縦シャフトとして使った自然換気、夜間に躯体を冷やすナイトパージ、氷蓄熱利用の個別空調システムなど新しい省エネ技術が駆使されています。(CASBEEでSランク)基本的にはパッケージ(汎用性と実効性、リーズナブル)ですが、それらの設備を有効に組み合わせた空間を感じられたことはよい体験でした。 最上階コーナー部の住宅(住居130㎡+二方バルコニー50㎡)も見学させてもらいました。眺めは最高です(家賃は約100万/月)。外資系の方に人気が高いとのこと。 写真は隣接するKIビル(鹿島建設の本部ビル)のロビーです。日本で初めて空調に芳香性を加えています。20年近く経過していますが、香りもよく綺麗に使われていました。 (かわ)

コスト

CPD:6.0 建築積算研修会に参加してきました。 建築コスト管理は設計において非常に重要な項目の一つです。 「値上」「高騰」という言葉が叫ばれる中、コスト管理が今まで以上に重要になってきました。 設計に対する考え方を基礎から見直す有意義な講習会でした。 (iwa) **************************  建築積算の目的は、”建築コストの算定”です。どんな物件でも最終的には予算に収まった計画でなければなかなか先に進むことはできません。そう意味でも建築積算業務はたいへん重要な仕事であり、知っているのと知らないのでは計画を立てる上で大きな違いがあります。  今回の研修会は数量積算の考え方など建築積算の基礎についての研修でした。最近は図面を入力するだけで自動的に積算してくれるアプリが出ており、基礎は知らなくても積算が出来る時代であり、また基礎は飛ばしてすぐに実際の積算業務に取りかからされるところが多いと聞きました。そんな中で基礎の基礎を教えて頂ける貴重な研修に参加できてとても感謝! (きよし)
CPD2 冨田家の見学 報告が遅くなりましたが先週、冨田家を見学して来ました。地元に居ながらなかなか機会に恵まれなかったのですが、カイニョ倶楽部の文化財見学で実現しました。 冨田家は大正13年に着工し昭和初期まで工事が続いたのですが、当主が施工途中で亡くなられたこともあり二階は未完成とのことです。建物は南東を正面とし、桁行十一間半、梁間は九間の入母屋造りの木造二階建ての大型住宅です。 砺波地方に多い「枠の内」はありませんが、中央の式台玄関の奥には24畳の大広間、そして南へ中座敷、奥座敷と続きます。 施工精度ががすばらしく、80年近く経過した現在でも寸分の狂いもありません。岩盤まで掘りこんでの基礎だそうです。 木部化粧材は透き漆塗り(天井は17回も塗ってあるそうです)で、現在も光沢があります。ガラスを多用した建具を含め質の高い、品のある住宅です。庭も大変すばらしく、平成16年8月に国登録文化財に登録されています。 近代の和風建築として次代に伝えたい貴重な建物だと感じました。 勉強会ではその後、福野園芸植物園で「木と生垣」の話を石崎園長より伺いました。趣のある話でしたが、紹介は後日に。(かわ)

ラジオ

 以前エフエムとなみで放送された  ~「タナベマサキの侃々諤々」2007年12月11日(火)13:05~ ゲスト:近江美郎 ~ をHPに載せました。 こちら から聞けます。

KOIZUMI内覧会

CPD:2.0  小泉の内覧会に出席してきました。  最近どんどん使われているLED商品の説明がとても参考になりました。 ■寿命が長い:  一般的にLEDの寿命は40,000時間(約10年間)と設定されているものが多いようです。  ※LEDの場合、半導体そのものが光っており、蛍光灯や白熱灯のようにフィラメントが切れるということがありませんが、使用とともに光の透過率が低下していきます。LEDの寿命は光束が初期値の70%減となるまでの時間をさします。 ■現状では部屋全てをLEDでまかなうのは厳しい。  LEDは指向性が高く、直接見るとまぶしく感じると思いますが、部屋全体を明るくするという点では白熱灯や蛍光灯よりもまだ劣っているように思います。照らしたい部分に適材適所でLED照明を設け足りない明るさは白熱灯や蛍光灯で補うというやり方が良いように思います。  ※LED照明をさらに増やして明るくすれば確かにLEDだけでも明るくなりますが、コストパフォーマンスを考えるとあまりよくない。  小泉が推奨する組合せは、蛍光灯:LED:白熱灯 = 6:3:1 ■ランプ交換が出来ないので、寿命がきたら機器ごと交換しなければならない    現在出ているLED照明機器はランプのみの交換をできるものがほとんどないためLED寿命=機器の寿命となります。LEDの寿命が10年だということを考 えれば機器の寿命と考えてもいいような気がしますが、廃棄処分となるよりはランプのみの交換ができ、もっと長く使える機器があればと思いますね(メーカー にとってもは嫌な選択かもしれませんけど)。 ■その他の特徴  ・高輝度  ・直流、低電圧、小電力  ・熱線、紫外線が少ない  ・防水構造が容易  ・小型  ・CO2排出量が少ない    長所だけでなく短所もありますが、現在の世の中の傾向でもある省エネという点もあるし、ニューフェースの照明だけあって今後のLED商品の期待もありLED照明の使用率が今後増えていくのは間違いないと思います。 (きよし)