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「既存住宅の省エネ改修」講習会を受講しました

既存住宅の70%は平成4年以前に建てられた省エネ性能の低い住宅だと言われます。既存住宅の性能向上が重要な課題にも関わらず、その取組みはあまり進んでいません。 たしかに、住宅で「増築」の依頼はあっても「省エネ改修」の話はありません。ただ「省エネ」改修の考えは新築時にも対 応出来る事なので受講しました。 結論から言えば、 1、暖冷房エネルギー削減効果が最も大きい部位は「開口   部」最大35%の暖冷房エネルギー削減効果(単層と比    べ)が あります。                     2、 最下階の床の改修は省エネ効果は3%(無断熱と比べ)と                                                大きくありませんが、冬季において接触温度が向上し温熱                                                環境の改善につながるため快適性の質を向上させる重要                                               な部位です。天井に次いで安価で住まいながらの工事も                                               できおすすめです。                      3、既存暖冷房の更新は建物外皮の断熱改修と同時に実施                                               すればさらに省エネ効果が高まります。                     改修事例の報告もいくつかあり、失敗?した報告もありました。                                         天井裏等でグラスウールをダブルに施工する場合、防湿層に                                           よる露天に注意する必要があります。                    CPD3.0  (KAWA)                      

「東京での施設見学」

●先日、東京の省エネ改修された事務所建築を見学して きました。新菱冷熱工業の自社ビルです。 築40年は(東京では)普通解体新築されますが、高効率 ヒートポンプチラー、太陽光発電、壁面緑化などを取り入れ CASBEE-Sクラスを習得しています。(全国2例目の事) 猛暑に近い四ツ谷のビル街から内部に入ると空気にサラ サラ感を感じます。氷蓄熱の冷気をデシカントで除湿し、 床吹き出し空調システムで空調しています。(デシカントは 室内用空調機で除湿する必要がない為通常より高めの 温度で冷房ができ、省エネ運転に貢献) 外皮断熱、内部断熱、二重サッシ、日射フィルム、グラデーションブラインド、ガスコージェ ネレーション、ソーラージェネリンク、高効率照明システム等省エネ技術のてんこ盛りです。 エネルギー削減率32%(目標40%) CO2削減率28%(目標37%)はすばらしいものです。 ●中央区の中央小学校・中央幼稚園を見学してきました  。(他の小学校・幼稚園が改築中のため、2校同居の状 況です) 教室部のほか幼稚園と地域開放の温水プール(可床式) が1階に、体育館が3階にそして屋上(5階)に校庭を持つ 学校です。 屋上校庭は50mの直線走路が確保され、屋根はテント 構造で開閉式です。壁がないので風が気持ちよく通り抜 けます。(屋外階段で直接登れます) 南面は教室群で所どころに自然観察テラスを設けていま す。中央にオープンの階段と廊下・便所、北側に体育館 等を配しています。 ほとんど境界内一杯の建物で建ぺい率は80%近いと思わ れます。こんなレイアウト、地方ではありません。 いたる所に植栽があり、動線の明快で「木」もふんだんに 使用されてとても素敵な学校です。 坪100万の建築ですが、納得出来ます。 ●おまけの見学で新装なった歌舞伎座で観劇してきまし た。3年の工期を経て完成した第5期の歌舞伎座はオフィス タワーを併設する複合施設です。 第4期(吉田五十八設計)の時間を受け継ぐべきその外観 、内観を踏襲しています。1階ロビー(大間)の絨毯図柄は 咋鳥と呼ばれる花枝を咥えた四羽の対になる鳥を組み合 わせたデザインで平安時代から洗練された図案の頂点と して讃えられていたそうです。 (ロビーは

「学校見学会」

 連日ながら建築士会の見学会に参加しました。 今年の2月に全体が完成した「氷見南部中学・朝日丘小学校」です。 2つの学校はエキスパンションで区分けされていますが、一体施設です。中学校200名/7クラス、小学校295名/14クラスの規模です。 敷地の特性から長方形の配置しか出来ません。当初のコンセプトの一つに富山県では事例の少ない 「連携教育の推進」があり、各階において小学校と中学校の結節点となる位置に「連携センター」を配しています。2階なら図書室、3階なら外国語活動教室群です。一つの図書室を小学校・中学校同時使用する感覚は初めてです。当初違和感のあったのですが、これも「あり」と思わせます。 学年交流ホールや小中交流ホールからは富山湾越しの立山連峰がとても綺麗とのこと。(当日は曇りで見えなく残念でした) 幅が割と狭く、奥行の長い校舎部建築スペースのせいでゾーニングは難しかったと想像できます。 「地域にひらかれた学校」のレイアウトも納得できました。 CPD2.0    KAWA

「よくわかる建築板金講座」

「職人に聞く!よくわかる建築板金講座」に参加しました。 木造や鉄骨建築で板金は必須の工事です。屋根や壁に当たり前に使われています。 材料の基礎知識や基本的な納まり等、板金工業会青年部の研修会に参加してきました。 ガルバリウム鋼板の歴史やメンテナンスの説明後、モックアップ模型での基本納まりの実演がありました。 施工中の加工作業(工場製作品の取り付けではない完全手作業の現場施工)はなかなか見る事 が少なく、まじまじと見学しました。巧みなものです。 板金技能体験講座が最後にあり、角波や平板切りに始まり、唐草折り、ダクトハゼ、八千代折り を体験(全て手作業)しました。柳ハサミを使い角波を切る作業や、八千代折りは感心しました。 八千代折りは板金を切らずに「箱」を作る折り方です。板金を切っていませんから角から水漏れは 起りません。シールに頼る納まりは単純なのですが経年後に漏水の心配があります。 アンコウや箱樋等にに使われます。 板金の特性を理解しての作業は「上手」と言うほかありません。 基本の説明だけでしたがとても有意義な時間でした。 CPD3.0    KAWA

OMソーラーガイダンス

OMソーラーの説明会に参加しました。 昨年11月に浜松のOMモデルハウス見学依頼です。 OMソーラーは屋根に集熱パネルを設置し、温まった空気を床下に送り床上に吹き出します。 床下のコンクリートに熱を蓄えながら床下全体に空気を回しています。太陽が沈んだ後、外気温の低下とともにコンクリートに蓄えた熱をゆっくり放熱します。床も温まり放射熱で部屋全体が暖かくなります。新鮮な空気が取り込まれるので「家全体が呼吸をしている」ようにもなります。 ただ、バランスの良い断熱・気密計画が必要になります。 今回は静岡県を中心とした福祉施設の導入事例のガイダンスです。 暖冷房負荷の低減、春から秋にかけての「お湯」採り、高齢者施設特有の「匂い」がない等 メリットは多いようです。 自然エネルギーを使わないのは「もったいない」し、健康によいは間違いないと思われます。 雪の降る北陸でのシュミレーションをしてみたいと思いました。 KAWA    (CPD4.0)

東日本大震災「福島支援の報告会」講演会に参加して

東日本大震災に伴う津波により大量の放射能物質が放出されました。除染作業が始まっていますが支援業務に 携わった方の講演会に参加してきました。 「除染等の措置に必要な土地等の関係人調査」と「南相馬市防災集団移転促進事業支援業務」です。 除染作業の前に現地調査を行いますが、まず権利者の同意が必要になります。60万筆以上の関係人調査を3か月以内に行う 事は普通はありえない話です。法務局からの登記簿データの提供もあったとの事ですが、140名で分担しても相当なものです。 データに外字コードが多用され整合性の確認に苦労したとの事。現地に行くことも出来ず、関係者確認が出来なかった事。 同意確認の資料作成だけでもタイムスケジュール中、大変な作業と感じました。 「集団移転…」は放射能影響地区内の移転の話です。講師は用地交渉支援を担当したとの事。 土地所有者の確認、用地買収費明細書の作成等が作業になります。 土地所有者の生死確認(相続問題)、居住地問題、共有名義確認、抵当権の有無、差し押さえ、そして農地は農水省が 利用計画のない売買を認めていないので、国交省や復興庁と対立するそうです。簡単に処置できるものではないそうです。 今も、放射能が解決しない段階では復興は進まない状況です。 CPD2.0    KAWA

富山ガラス工房の見学と製作体験

ひさしぶりながら建築見学会に参加しました。 今回は富山ガラス工房です。 名前は知っていたのですがどこにあるのかも知りません。 ガラス造形研究所(全国初の公立グラスアート専用教育機関)やショップ、飲食コーナー、アトリエ製作室等があります。 場所は呉羽丘陵(ファミリーパークの横)の一角です。 今回は製作体験が可能な「第2工房」の見学会です。 中央の八角形の高い部分が工作体験の出来る作業部です。 ガラス炉の温度は1200°近くあり、それが数台ありますから室内温度は相当に高くなります。 高さを確保し、八角形の各面に排熱の開口部を設けています。 (アメリカのシアトルに類似の施設があり参考としたそうです) 渡り廊下の天井に児童の作品が配してあるのも好感がもてます。 実際にガラスコップを自作してきました。簡単なデザインレクチャーのあといよいよ実践です。うまく出来るか心配しましたが、コースのほとんどをスタッフが補助しますのでポイントの部分を実行するだけです。作業は簡単で、小学生以上であれば問題はありません。 (結構人気があるみたいです) コップは時間をかけ冷却しますので目にするのは後日になります。 送られてくる「作品」が楽しみです。                        CPD 2.0   KAWA

中国伝統風水講座

連日ながら建築士会の講座に参加しました。「中国伝統風水講座2」です。 日本でいう風水は家相に近く、ごちゃごちゃになって使われていることが多いようです。 家相は日本独特の方位学で一般にいう風水ではありません。 家相でいう鬼門、裏鬼門は風水にはありません。風水は家のエネルギー、人の出生年を考慮します。 家相は建築学に近く、風水は地理学に準じています。 家相には吉凶方位がありますが、風水は個々の家によります。家に別々の相(エネルギー)がありそれを計算することにより判断します。計算によって個人の性格や運勢がわかり、家の持つ性質がわかります。この点が「占い」と間違えられる所以なのかもしれません。家が建った竣工年を基本としその家に住む住人の誕生日も考慮し総合判断します。 「気」「陰陽」「五行」「八卦」「易」についても解説がありました。 基礎ながら、知らない世界を覗いたようで面白い講座でした。 CPD2.0    KAWA

まちなか居住セミナー

富山市の「まちなか居住セミナー」に参加してきました。 富山市はかねてから「コンパクトな街で暮らそう」をめざしています。 それはあくまでも生活者の視点を第一に、自動車に依存することなく日常生活に必要な機能を 享受できる生活環境の事です。都市機能を集積させることにより公共交通を軸とした拠点集中型の まちづくりです。実現するため 1、公共交通の活性化 2、沿線地区の居住促進 3、中心市街地の活性化を方針に掲げています。 数々の推進事業があり補助金の助成もあります。H18年のLRT導入以来、転入人口増加の傾向にあるそうです。  話は変わりますが、社会は人工減少社会に向かっています。35年後には人工3000万人が減少するそうです。そもそも街は交通手段の変更で変遷します。次世代の交通が街の形を変化させ、都市の魅力を醸します。 富山市のライトレールは長い目でみると、市街地及び周辺地区の活性化に寄与します。わずかながらその効果も現れています。 「公共交通を軸とした魅力あるまち」は大変興味深いセミナーでした。 CPD2.0    KAWA 道路は人体で言えば血管であり、そこを行き交う人・車は血液といえます。まちが体とすれば、体の隅々まで血管があり、そして血液が行き届いていなけれれば、まちは生きていけません。交通インフラの発展は、まちの発展に欠かすことが出来ないものだと言えます。 CPD2.0 Kiyoshi

住宅の税金について

建築士会の実務講座に参加しました。 「建築物に係る税金について」です。家屋に係る税金はいくつかありますが、 1、固定資産税 2、不動産取得税 3、所得税が主な税金です。  固定資産税は「再建築価格方式」により算出します。一般論的には取得価額の5~7割程度になります。 これに税率1.5%程度を掛けて算出します。  不動産取得税は課税標準から控除される金額もありますが、建築的には床面積240㎡以下の場合が「得」になります。 登録免許税の説明もありました。登記は第三者対抗要件を具備するためには必要であり事実上必須事項です。 「価格認定基準表」に従い課税標準価格が決まり税率を掛けて算出しています。 税金は設計者にはなかなか疎い事項ですが、建築側の施主にとっては大事な事柄です。 (概略ですが…)仕組みが理解できたことは収穫の大きな受講でした。 CPD2.0    KAWA