CPD3 「日本は空気でエコをする」
東京ビックサイトの半分近く(テクノホールの大きさで言えば4~5倍)を使い電気×ヒートポンプ×電化厨房等のフェアが開かれました。フェアは東京電力の主催ですので「電気」が主役です。
洞爺湖サミットは地球温暖化対策が中心議題でした。今やいかにCO2排出量、エネルギー消費量を削減するかが問われている時代です。この時期、ビルに冷房は必須設備です。暑くなれば一般的には温度を下げますが、反面消費電力は上がります。しかし、湿度を下げれば温度を上げても不快には感じません(喉が乾く状態にはなりますが…)省電力の一つの考え方です。サミットのメディアセンターに採用された雪冷房は評判が高かったのですが、再生の利かない雪利用は他の施設にはまだまだの感があります。電気の負荷平準化としての深夜電力使用の氷蓄熱の実例や河川水の潜熱利用施設(IBM箱崎ビル)を見学したのは20年くらい前との記憶があります。今や技術の発達に伴い格段の省エネ技術でビルの空調をしています。高効率低温蓄熱の紹介や中高温帯使用の実例、ミスト冷房や放射空調システムの紹介、浅部地熱を冷暖房のエネルギーに活用する実施例もありました。排熱回収の技術にも目を見張るものがあります。大規模施設の設計に関わる機会はありませんが、エコの考えに規模の大小はないと思います。環境性をこれからも考えたいものです。 写真は大林組のミスト冷房の紹介ブースです。(カワ)