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住宅省エネルギー技術設計者講習会


住宅省エネルギー技術設計者講習を受講してきました。

ご周知のように平成25年に省エネ基準が改正され、『外皮の熱性能基準』と『一次エネルギー消費量基準』が求められます。大雑把に『外皮の熱性能基準』とは建築による手法で、建築資材の選定や施工方法の選定、建築計画による方位、形状の選定などというもの、『一次エネルギー消費量基準』とは設備(冷暖房・換気・照明・給湯・太陽光、熱など)の選定をいいます。これらを計算し数値化することでその建物のエネルギー消費量がわかるため、その計算ができるようになりましょうということです。

設備に関しては高効率な機器が目まぐるしく出てきていますのであまり問題ではありませんが、建築手法は個々違いがあるので注意です。先人の知恵をお借りしますと、日本の住宅は『夏を旨とすべし』(徒然草)といいますが、古くはサッシもなければ現在のような断熱材もありませんでした。現代人の忍耐不足?ではなく、計画の段階で方角、形状を熟考しましょうということです。その風土の風の向きやまわりの自然などを積極的に活用することが先決で、逆にいいますと方角、形状によって選定する設備、資材のランクが決まってくるのではないかと思います。当然初期費用にも関わってきますのできちんとした計画が必須になりますね。

 
CPD 6.0  OTN

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先週ですが…念願の「桂離宮」に行って来ました。前々日までの大雪も止み快晴です。 朝早く出発したこともあり時間調整の為「湖東三山・西明寺」を見学の手始めとしました。 本堂や三重塔は鎌倉時代初期に建立され、国宝に指定されています。 釘を使わない純和様建築です。 この寺は紅葉の美しさでも有名です。 ←西明寺 三重塔  まだ時間的に余裕もあり「多賀大社」「石山寺」と廻りました。 「石山寺」は紫式部が「源氏物語」を書いたところと伝えられてもいます。 ここの多宝塔は硅灰石と共に石山寺を表す写真によく登場する建築物です。 下層が方形、上層が円形の平面に裳階(もこし)をつけ、宝形造の屋根をのせた二重の塔。 上下左右の広がりが極めて美しく洗練され、均斉のよくとれた建築です。これも国宝に指定されています。 ←石山寺 二重の塔 いよいよ「桂離宮」の見学です。宮家の別荘とでも言いましょうか。火災に遭わず約400年ほとんど完全に創建当時の姿を伝えています。この時の見学グループは13名です。(ラッキー) 見学は普通予約となりますが、当日受付もありました。古書院や新御殿の内部は非公開ですが、案内員と苑内を1時間ほど掛けて廻ります。(最後尾に私服の皇宮警察官もつきますが…) なにせ「桂離宮の庭」は京都随一です。 まず御幸門から外腰掛(待合)を見学します。繊細で開放的なつくりです。 ←桂離宮 外腰掛(御腰掛) 苑内にはいくつかの小亭(茶屋)があります。 春夏秋冬で使い分けています。 松琴亭は修理中で見れませんでした。 笑意軒は田舎屋風の茶屋です。三室は襖で仕切られていますが、天井は一枚で室内を広く見せています。各茶屋には舟着場があります。 (参考までに……池の水は桂川の川水ではなく井水を使っているとの事) ←桂離宮 笑意軒 見学コースの途中に新御殿の前を通ります。 雁行型は何度かの増築のあとであり、高床は桂川の氾濫に対応したものです。 (実際に何度か氾濫にあっています) ブルーノ・タウトが 簡素で機能的な美しさを絶賛しています。 一切は清純であり限りなく美しい…とも。 「日本美の結晶」とも言われています。 ←桂離宮 新御殿 有名な月見台です。その前には「月

「軽井沢紀行」

先月末、新幹線で軽井沢に行って来ました。 千住博美術館を皮切りにペイネ美術館、絵本の森美術館、セゾン現代美術館、軽井沢現代美術館……10ヶ所近くの美術館を巡りました。 千住博美術館は千住博の作品のために建物が設計されていて館自体が芸術です。外壁と中庭側がガラスで、自然の中にいる雰囲気があります。景観条例で勾配屋根を掛ける事と庇を伸ばす事があるそうで、設計者の西沢立衛氏は屋根の幕板処理に苦労したとのこと。綺麗な納まり等好感が持てます。 少しばかり足を延ばして吉村順三氏設計の「軽井沢の山荘」も眺めてきました。竣工から50年以上経っていますが、完成された美しさは建築界では「掌中の珠」と呼ばれるほどの名作です。2階からは「森の中に溶け込む」感じになるそうです。遠目にもその美しさが伝わります。それにつけても軽井沢は別荘が似合います。 「星野エリア」は相変わらずの混雑です。駆け足なところがあり疲れましたが、快晴に紅葉が映える一日でした。 kawa   旅2.0

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金沢市民芸術で開催されていた「谷口吉郎・谷口吉生」の建築展をみてきました。 作品紹介はモニターと模型(1/200と1/50)です。60年前の石膏模型もあり、作品の全体が一目で理解出来て新鮮に感じます。 職員(?)の松隅洋氏の作品解説があり、幾つかの逸話の紹介がありました。 谷口吉生は「映画のシーン」をつくること。「看板をつくらない」事。看板を嫌うところがあった。 葛西臨海水族館の紹介では… 当時の建設地はゴミの山。対岸にディズニーランドがあり、森で わからないよう囲まれていた。 海に開かれた建物すべきと…。吉生はこの建物を残すべき建築 にあげている。 余談ながら…20年ほど前に訪れた時の回遊展示槽(アクアシアター)のマグロの展示が印象でした。 (マグロは泳ぎ続けないと死んでしまうので回遊式との事) どれも端正ながら氏の精神性を感じる展覧会でした。 CPD 2.0     カワ