住宅省エネルギー技術設計者講習を受講してきました。
ご周知のように平成25年に省エネ基準が改正され、『外皮の熱性能基準』と『一次エネルギー消費量基準』が求められます。大雑把に『外皮の熱性能基準』とは建築による手法で、建築資材の選定や施工方法の選定、建築計画による方位、形状の選定などというもの、『一次エネルギー消費量基準』とは設備(冷暖房・換気・照明・給湯・太陽光、熱など)の選定をいいます。これらを計算し数値化することでその建物のエネルギー消費量がわかるため、その計算ができるようになりましょうということです。
設備に関しては高効率な機器が目まぐるしく出てきていますのであまり問題ではありませんが、建築手法は個々違いがあるので注意です。先人の知恵をお借りしますと、日本の住宅は『夏を旨とすべし』(徒然草)といいますが、古くはサッシもなければ現在のような断熱材もありませんでした。現代人の忍耐不足?ではなく、計画の段階で方角、形状を熟考しましょうということです。その風土の風の向きやまわりの自然などを積極的に活用することが先決で、逆にいいますと方角、形状によって選定する設備、資材のランクが決まってくるのではないかと思います。当然初期費用にも関わってきますのできちんとした計画が必須になりますね。