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赤外線措置法による外壁診断講習会  その2

特殊建築物等で一定の規模のものは定期調査報告書を特定行政庁に報告の義務があります。「外壁タイル等の劣化・損傷の」項ではこれまでは、「手の届く範囲を打診し、その他を目視で調査し異常があれば所有者に是正の注意喚起」でしたが、法改正でH20,4/1以降は「異常があれば全面打診等により調査」するに改正されました。この改正には3年間の猶予期間がありましたが、この4月から本番です。

「全面打診」となれば足場の手配等費用も掛かります。そこで「等」の赤外線検査法が注目を浴びる事になります。赤外線検査は赤外線サーモグラフィの表面温度を利用します。「躯体と仕上げの間に剥離があるとその部分は健全部分に比べ温度が高くなる」現象を利用します。(サンプルでは明快に判断出来てました)

ただ、測定には一定の日射量が必要ですし自然現象にも左右されます。いろいろな「熱」も拾いますので判読には熟練が必要です。違った使い方として断熱材の不良確認や漏水確認、筋違いの状態も確認出来るケースがあり調査方法として新しいものを感じました。

富山県は今年から県有高校の外壁診断に「赤外線検査法」を用います。弊社の定期報告書も以前と比べものにならないほど難しくなると思われます。      KAWA     CPD6.0

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