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ウインドウフィルムによる安全対策と省エネ対策

  cpd 2.0
 
 建築事務所協会の勉強会で窓用フィルム使用する目的と性能について住友スリーエムの瀬堂川さんの話をうかがってきました。窓用フィルムにはいろんな利用目的がありますが今回は安全対策上の飛散防止と 省エネ対策利用について説明いただきました。フィルムの飛散防止性能により、人がぶつかったり地震時にガラスが飛散しないのでガラスによる負傷が抑えられること、また省エネ利用については可視光線を通しながら日射を反射させて冷房負荷を抑えることにより地球温暖化に寄与することなど、いろんな性能も交えてお話いただきました。講演が終わり帰りにフィルムのあり・なしガラスの裏からビームを照射して体感温度差の体験をしたんですがハッキリと温度差あり想像以上の効果を確認できました。
        寺林

cpd 2.0 窓用フィルム研修会 (カワ)
窓用フィルムは安全対策、省エネ対策、目隠し効果、日照対策、外観向上、防犯対策、紫外線対策、防虫対策、電磁波対策と多様な目的に対応しています。性能的に10年ほどの寿命であり傷付きやすい短所もあります。日照対策の性能的にはLow-Eガラスが勝っていると思われますが、単板ガラスの約10倍と高価です。その点、フィルムは簡単な後施工も可能で、充分な省エネ効果が期待出来ます。なによりガラスの飛散防止に絶大な効果があります。使途を見極めて使用したいと思います。

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京都「桂離宮の見学」

先週ですが…念願の「桂離宮」に行って来ました。前々日までの大雪も止み快晴です。 朝早く出発したこともあり時間調整の為「湖東三山・西明寺」を見学の手始めとしました。 本堂や三重塔は鎌倉時代初期に建立され、国宝に指定されています。 釘を使わない純和様建築です。 この寺は紅葉の美しさでも有名です。 ←西明寺 三重塔  まだ時間的に余裕もあり「多賀大社」「石山寺」と廻りました。 「石山寺」は紫式部が「源氏物語」を書いたところと伝えられてもいます。 ここの多宝塔は硅灰石と共に石山寺を表す写真によく登場する建築物です。 下層が方形、上層が円形の平面に裳階(もこし)をつけ、宝形造の屋根をのせた二重の塔。 上下左右の広がりが極めて美しく洗練され、均斉のよくとれた建築です。これも国宝に指定されています。 ←石山寺 二重の塔 いよいよ「桂離宮」の見学です。宮家の別荘とでも言いましょうか。火災に遭わず約400年ほとんど完全に創建当時の姿を伝えています。この時の見学グループは13名です。(ラッキー) 見学は普通予約となりますが、当日受付もありました。古書院や新御殿の内部は非公開ですが、案内員と苑内を1時間ほど掛けて廻ります。(最後尾に私服の皇宮警察官もつきますが…) なにせ「桂離宮の庭」は京都随一です。 まず御幸門から外腰掛(待合)を見学します。繊細で開放的なつくりです。 ←桂離宮 外腰掛(御腰掛) 苑内にはいくつかの小亭(茶屋)があります。 春夏秋冬で使い分けています。 松琴亭は修理中で見れませんでした。 笑意軒は田舎屋風の茶屋です。三室は襖で仕切られていますが、天井は一枚で室内を広く見せています。各茶屋には舟着場があります。 (参考までに……池の水は桂川の川水ではなく井水を使っているとの事) ←桂離宮 笑意軒 見学コースの途中に新御殿の前を通ります。 雁行型は何度かの増築のあとであり、高床は桂川の氾濫に対応したものです。 (実際に何度か氾濫にあっています) ブルーノ・タウトが 簡素で機能的な美しさを絶賛しています。 一切は清純であり限りなく美しい…とも。 「日本美の結晶」とも言われています。 ←桂離宮 新御殿 有名な月見台です。その前には「月...

「軽井沢紀行」

先月末、新幹線で軽井沢に行って来ました。 千住博美術館を皮切りにペイネ美術館、絵本の森美術館、セゾン現代美術館、軽井沢現代美術館……10ヶ所近くの美術館を巡りました。 千住博美術館は千住博の作品のために建物が設計されていて館自体が芸術です。外壁と中庭側がガラスで、自然の中にいる雰囲気があります。景観条例で勾配屋根を掛ける事と庇を伸ばす事があるそうで、設計者の西沢立衛氏は屋根の幕板処理に苦労したとのこと。綺麗な納まり等好感が持てます。 少しばかり足を延ばして吉村順三氏設計の「軽井沢の山荘」も眺めてきました。竣工から50年以上経っていますが、完成された美しさは建築界では「掌中の珠」と呼ばれるほどの名作です。2階からは「森の中に溶け込む」感じになるそうです。遠目にもその美しさが伝わります。それにつけても軽井沢は別荘が似合います。 「星野エリア」は相変わらずの混雑です。駆け足なところがあり疲れましたが、快晴に紅葉が映える一日でした。 kawa   旅2.0

建築士会の公開講座に出席しました

「歴史的建造物の活用に関わる-修復建築」を聴講してきました。 講師は金出ミチル氏です。歴史的建築物の保存は明治期の古社寺保存法に始まり、昭和25年の文化財保護法に引き継がれています。金出氏の場合は文化庁が関わる本格的な建築の修復ではなく、重文級ながらそこまで本格的ではない?建築の修復や保存に関わっています。建造物と言っても水門や水道橋、原爆ドームや太陽の塔もそれに当てはまります。模様替えや移築、増築するケースもあります。復元する場合も現在ではなくなった材料もあります。 原則最小限の手を加える補修ですが、修復や増築する場合建築家の力量が問われるとの事。構造的に安全にするためにバットレスのデザイン検討や、増築の場合元の建築物を模写すべきか新旧の対比を明確にすべきか建築に対する哲学がないと修復すべきでないとも感じました。 (KAWA) CPD4.0