スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

2012の投稿を表示しています

「六甲枝垂れ」の見学

神戸・六甲山頂の「自然体感展望台 六甲枝垂れ」に行ってきました。 この日は風花が舞う、曇りぎみで風の強い日でした。 この展望台の設計は広島の建築家 三分一博(さんぶいちひろし)さんで、2010年7月に竣工しています。 この建築はJIA(日本建築家協会)に登録している建築家のうち、40歳以下の人達を対象にして行われたコンペで設計案を決定したそうです。    この展望台のコンセプトは山の上に立つ1本の大きな樹。枝垂れをイメージさせるステンレスのフレームにヒノキの「枝葉(えだは)(20φと25φ)」が展望台を覆い、中央部には大木の幹のような空間が貫いています。床や壁はすべて、ヒノキの無垢材。展望台の下部と棚田のようなアプローチ部分は、瀬戸内海の島で採れた花崗岩の石積みです。    螺旋状のバリアフリーのスロープ(回廊)が建物外部、および内部に至るまで張りめぐらされ、角度を変えながら周囲の景観を俯瞰できる構造となっています。建物内部には、ガラス越しに下界が眺望できるスペースや、薄暗い建物中心部内部(風室)からは、煙突の内部から見上げるように、頭上にぽっかりと円形に切り取られた空が覗きます。   そして外観だけでなく、建物の隅々にまで、自然を感じるさまざまな工夫が施されています。 例えば、ヒノキの「枝葉」には、気象条件がそろえば、冬には樹氷が着氷します。北側の山々に向かって開いた「風穴」では、雨の日には雫のカーテン、冬には氷柱(つらら)を観測することが出来ます。さらに、冬に凍らせた天然の氷を地下の氷室(ひむろ)に貯蔵しておき、暑い夏の時期には、氷室内に風の流れを取り込み、展望台の中心部分の部屋「風室(ふうしつ)」のベンチに座って、氷室を通った涼風を体感することができます。   フレームの処どころの配置された竹(角穴付き)からか又はフレームからか普通の風と違う独特の「風の音」も聞こえてきます。建物内を見学していると不思議な感覚に囚われます。 ご興味のある方は是非一度行ってみて下さい。 詳しくは   http://www.youtube.com/watch?v=c9PsUGXl3Dc     (KAWA)         

OMソーラーモデルハウスの見学

先日、浜松市のOMソーラーモデルハウスを見学して来ました。 平面6m×6mの総3階建て住宅です。外断熱工法の外壁で、屋根には 太陽光発電パネルと太陽光集熱パネルが載るハイブリッドシステムのモデルハウスです。 省エネ化と創エネ化で、「外部からのエネルギー購入をどこまで抑えることができるか」を検証しています。やがて師走に入ろうとする午後に見学させて頂いたのですが、暖房がないにも関わらず室内は驚くほど室温が高く、空気を暖めるのではなく、床や壁、天井を暖めているのでマイルドな感じがします。夏の風環境にも配慮され、窓の位置、大きさ、風の流れが解析されむらなく風が抜ける検討がされています。窓ごとに異なるルーバーが設置され、もっとも快適な環境が得られるよう考えられています。今後2年間をかけてデータ検証され、パシップデザインの設計評価手法として確立すると思われます。 建設されている環境はここと違いますが、楽しみにしたいと思います。 KAWA    (CPD3.0)

「渡辺篤史の建もの探訪」講演会

先日、渡辺篤史氏の講演会に行って来ました。 テーマは「こんな家を建てたい」です。 人気の長寿番組「渡辺篤史のもの探訪」は時間があれば観ています。 渡辺氏の目線でどのような住宅が「いいね!」なのか興味がありました。 「ビフォー・アフター」もアイデア豊富で面白いのですが、それとは一味違う切込みです。  二つの住宅の紹介があり一つは「蔵」を住宅に改修した例です。 「蔵」の内部に二つのBOXが備えられています。「キッチン廻りの箱」と「便所と浴室の箱」です。 火の匂いや湿気、音を「箱」に閉じ込めて「蔵」の中に収納すれば、 「蔵」本来の機能も殺さず有効に利用出来ます。すばらしいアイデアに感心します。  もう一つは川べりに建つ住宅です。オーソドックスなプランでしょうが、内部から外の景色を見せる手法、そして外部から見える室内空間のあり方 その場所ならではの見せ方が巧みです。 奇を狙うのではない「道理」に沿った住宅は好感がもてました。 渡辺氏は建築の専門家ではありませんが、建築に対する想いには共感します。 KAWA   (CPD2.0)

「自立循環型住宅の設計 講習会」

自立循環型住宅設計講習会に参加して来ました。 自立循環型住宅とは気候や地域特性など、立地条件と住まい方に応じて極力自然エネルギーを活用した上で建物と設備機器の選択に注意を払う事によって居住性や利便性の水準を向上させつつ居住時のエネルギー消費を2000年頃の標準的な住宅と比較して50%にまでに削減可能で2010年までに十分実用化できる住宅をいいます。 多くの方が参加されてました。パシップソーラーの説明もありました。 パシップソーラーのポイントは集熱・蓄熱・断熱ですが、蓄熱部位を設ける事はなかなか難しい要件です。今夏の日射遮断を考えると熱は逃がしたいところです。 CPD4.0     ( KAWA)

エコビレッジフォーラムin南砺

エコビレッジフォーラムin南砺に参加してきました。 3/11の東日本地震を契機に地域資源を活用した「再生エネルギー」が検討され、それに伴い 「循環社会」の構築にも目が向けられ始めました。 南砺市では桜が池地域を中心のエコビレッジ構想が展開されようとしています。 桜が池地域は(市の説明では) 1、太陽光、水力、バイオマス等の再生可能エネルギーがコンパクトに活用出来る。 2、里山の風景が望め、自動車交通の要所で産業、賑わいを創造できる。 とのこと。 「小さな循環」による地域デザインを目標に、いろいろな事業展開を考慮されています。 構想策定に志民会議の委員も公募しています。少し興味が沸きます。 KAWA    (CPD3.0)

よくわかる瓦屋根講座

士会青年部の講習会に行ってきました。「職人に聞く!よくわかる瓦屋根講座」です。 基本知識として 日本の瓦の64%は三州産です。石州、淡路で全体の87%を占めます。 ほぼ53版で富山県の伝統的な49版は改修程度に使われる程度です。 いぶし瓦は風情があり好感が持てますが若干吸水率が高く、関西で使われても北陸地方 では使い悪い瓦です。ここは施釉瓦がBESTでしょう。 瓦葺き体験をしました。 のし瓦を割り、53版瓦を釘止めし、49版瓦を番線止めを行いました。 銅線を丸めて切断することも体験しました。初めてで面白い体験でした。 富山県の住宅の58%が瓦屋根ですが瓦工事業組合の方曰く、 「屋根には瓦が1番」と思っているので、「これからはどんどん使って下さい」との事です。 CPD3.0     KAWA
建築士会の講習会「いまさら誰にも聞けない構造講座」に参加しました。 事前に質疑をうけてそれに回答する形で講座は進行しました。 経験的に質問内容もそれなりに「回答」出来るものもありましたが、 最近の法改正と解釈の厳格化には戸惑う処もあります。 特に「混構造」には注意が必要です。木造建築でも「適判」対象になる ケースも発生します。集成材も非木造扱いになるそうです。 CPD2.0   KAWA

古民家再生術

古民家再生術の講演会に参加しました。 講師は職藝学院の上野幸夫氏です。 散居に長く住まいをしていると「アズマタチ」の価値感が解らなくなることがあります。 田園集落を「すばらしい」と言われますが、住んでいる者から見ると「なーん」の感じです。 しかし上野氏の説明によると(明治以降の倹約令廃止以後は…) 1、豪壮なワクノウチと広い住宅 2、非日常空間(ハレ)と日常空間(ケ)に完全分離 3、ランマやウルシ塗りの空間は京都以上に良質な空間 4、庭、土蔵、式台空間、仏壇の贅沢さ 5、道端に無造作にある日本一立派な「祠」(お地蔵さん) 6、「灰小屋」まで作る空間バランス(富山だけ) 「日本中探してもこれほど素晴らしい所はない」とベタほめでした。 その地域に住む人が自分の環境の良さを理解していないと 時代の価値感により解体の道を歩むことにもなりかねません。 KAWA     (CPD1.0) 

CASBEE講習会

CASBEEの講習を受講してきました。 CASBEEとは建築分野における環境負荷をいかに削減するかという方法を 効果的な手法で環境性能評価することです。 建築物の環境品質を環境負荷で評価することになります。 建築物の環境といえば断熱性能が思い浮かびますが、評価基準はこれだけではありません。 環境品質では 1、快適・健康・安心  2、長く使い続ける  3、まちなみ・生態系を豊かに 環境負荷では 1、エネルギーと水を大切に使う 2、資源を大切に使いゴミを減らす 3、地球・地域・周辺環境に配慮 を検討します。 各項目は簡易的(?)な方法で算出しますが、なかなか広範囲に渡りかつ紛らわしい判断をすること になります。 いろいろと勉強することはたくさんあります。 KAWA             CPD 6.0