(CPD2.0)
白熱灯や蛍光灯など、わたしたちはいくつもの人工的な光に囲まれて暮らしています。照明の世界では最近
青色LEDの開発でよって白色の「光」が開発され、表示用が中心であったLEDは、一般照明用として開発が進んでいます。LEDとは「光を発生する半導体(ダイオード)」で1~3Wの電流で点灯します。
LEDは照明用途として先輩の白熱灯などが真似の出来ない、数々の優れた特長を持っています。
①長寿命で割れない。(40000時間-一日平均10時間点灯すると約10年間)
②視認性が良好で屋内外を問わずに幅広く使える。(最近の例では交通信号機)
③器具の小型化が容易で照明器具として自由な設計が可能になる。
④小電力でも点灯可能なため、省エネや環境への配慮にも貢献。
⑤熱線や紫外線をほとんど含まない。(白熱電球の光の多くには赤外線が含まれ、暖まって劣化する。一方蛍光管には紫外線が含まれ、変色など化学的な劣化を引き起こす)
課題もあります。(ビジネスメディアより)
現在、LEDは省エネという観点からみるとまだまだ蛍光灯には追いついていません。
省エネかどうかは発光効率を見ると分かります。これは電気がどのくらいの率で光に変わるかを示すもので、白熱灯が1ワットあたり10~20ルーメンなのに対し、LEDはワットあたり最新のもので100ルーメン程度と高効率。しかし蛍光灯は110ルーメンにも達する。最近になって白熱灯を追い越した程度です。
そしてさらに明るくすると熱の問題が出ます。
LEDは80度程度という比較的低温で劣化し始めると言います。
例えば東芝の口金交換タイプ(写真-定価¥7,000)はLED素子が6つ。これ以上素子を入れ込むと、明るくなるが代わりに熱が溜まってしまうという。 発光効率が上がれば、光の量が増えるだけでなく熱も減る。LED照明の普及には発光効率の追求が課題と言えるでしょうか。
東芝ライテック研修会「地球に優しい照明技術の最新情報」から (カワ)