古民家再生術の講演会に参加しました。 講師は職藝学院の上野幸夫氏です。 散居に長く住まいをしていると「アズマタチ」の価値感が解らなくなることがあります。 田園集落を「すばらしい」と言われますが、住んでいる者から見ると「なーん」の感じです。 しかし上野氏の説明によると(明治以降の倹約令廃止以後は…) 1、豪壮なワクノウチと広い住宅 2、非日常空間(ハレ)と日常空間(ケ)に完全分離 3、ランマやウルシ塗りの空間は京都以上に良質な空間 4、庭、土蔵、式台空間、仏壇の贅沢さ 5、道端に無造作にある日本一立派な「祠」(お地蔵さん) 6、「灰小屋」まで作る空間バランス(富山だけ) 「日本中探してもこれほど素晴らしい所はない」とベタほめでした。 その地域に住む人が自分の環境の良さを理解していないと 時代の価値感により解体の道を歩むことにもなりかねません。 KAWA (CPD1.0)
おおみ設計は富山県に事務所を構え、住宅をはじめとして建築のデザイン設計&監理を行っています。新築・増築・改修・民家再生などご意見・ご相談がありましたら遠慮なくご連絡下さい。