CPD 2.0 DIC(株)のセミナーに行ってきました。 UD(ユニバーサルデザイン)において、どんな色にするかはとても重要な要素です。 目の中には色を感じ取る視細胞があり、暗いときに働く杆体と明るいときに働く錐体があります。 錐体は、どの波長を主に感じ取るかによってL(赤)、M(緑)、S(青)の3種類に分けられます。 一般の人は、このL・M・Sの錐体が揃っていますが、中には色弱者と呼ばれる人がいます。色弱者はLやMがなかったり、LなのにMと似通ってしまうなど分光感度がずれていたりするため、色の見え方が一般の人と異なってしまいます。この色弱者ですが、日本人男性では5%、女性では0.2%、欧米では男性の8~10%がいると言われており、結構割合的に多いことが分かります。 実際に色弱者がどのように見えるかは、Illustratorのプラグインや、スマートフォンの”色のシュミレーター”というアプリで確認することができます。 上の写真では、左上のCと書かれた部分が一般の人の見ている色ですが、その他は色弱者が見た色の見え方です。 色が異なって見えると、例えば、信号機の色が分からない、地図の道路色が同じように見えてしまうなど、日常に大きな支障を来たしてしまいます。 そうならないためにも、色弱者にも判断しやすい色使いや配色をするという必要がありますね。 今後、色を検討する場合には、検討項目にいれたいと思います。 きよし
おおみ設計は富山県に事務所を構え、住宅をはじめとして建築のデザイン設計&監理を行っています。新築・増築・改修・民家再生などご意見・ご相談がありましたら遠慮なくご連絡下さい。