鉄筋や鉄骨に亜鉛鍍(メッキ)を施す技術講演会に参加してきました。鉄筋コンクリートの弱点の一つに鉄筋の腐食がありますが、この鉄筋をメッキすることにより耐久性を格段に伸ばすことが出来ます。鉄筋表面の腐食を遅らすだけではなく、亜鉛腐食生成物は鋼が腐食した際に起こるような劣化につながる内部応力を発生させません。付着力も同等以上であり、結果的にメンテナンスフリーになります。鋼材も同様にライフサイクルコストを抑えれます。板厚が8㎜より小さければ初期費用は塗装より少ないデータもあります。ただ、溶融亜鉛メッキは鉄鋼製品を溶融した亜鉛浴中に浸食させますが、溶融した亜鉛の比重は6.5(450℃)、鉄の比重は7.8(450℃)であり浸食に時間がかかり過ぎたり、浸食出来ない場合は品質に大きく影響もします。設計上は一度漬けが原則であり、材厚の異なる組み合わせに注意すること、もらいサビが付着すると除去出来ないことも勉強になりました。高力ボルトの接合概説も興味深いものでした。 cpd3.5 【kawa】
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